「40代になって、夜勤や残業がきつくなってきた…」

「子育てが一段落ついたから、また看護師としてバリバリ働きたい」

 こういった理由で40代での転職を考えている看護師の方は多いと思います。

 その中で不安に感じるのが「年齢による転職が難しくなること」です。

 当記事では本当に40代での転職は難しいのか、転職する上でのポイントはなにかを詳しく解説していきます。

 40代での看護師の転職について興味がある方は、ぜひご覧になって下さい!

40代看護師の転職は難しくない、3つ理由とデータを紹介!

【理由1】看護師の需要が高い

40代看護師の転職が難しくないと言える1つ目の理由が、看護師の人材不足による高い需要です。

看護師業界の有効求人率は、2021年現在で2.06倍と非常に高くなっています。
これは全体の有効求人の2倍以上の値であり、他の業種と比べても仕事を見つけやすいと言えます。

(参考:e-stat『一般職業紹介状況(職業安定業務統計)』)

【理由2】40代看護師の豊富な経験、スキルは高く評価される

看護師業界では、高い経験やスキルを持ったベテラン看護師は非常に重宝されます。
看護師は女性の割合が多く、結婚や出産を機に退職するケースが多いのが理由として挙げられるでしょう。

長いキャリアを持つ人材が不足しやすい看護師業界だからこそ、40代で20年近いキャリアを持っているベテランは、採用する側がぜひとも欲しい存在なのです。

【理由3】40代看護師は結婚や子育てといった変化が少ない

結婚や出産など、ライフステージの変化によって退職する看護師が多いのは前述しました。
こうした変化は、20代〜30代前半に多く、40代では起きにくい傾向があります。

40代では、子育てが一段落つき復職する人や子どもの養育費を稼ぐため働くモチベーションが高い人が多く、採用担当が安心して採用できるという強みをもっています。

【資料】20代、30代に比べてもそれほど転職成功率は変わらない

40代看護師の転職成功率は他の年齢層と比べて、どうなのか。
ナースセンターのデータを用いて比較してみました。

年齢転職希望者転職成功者転職成功率
20代1956人1152人58.8%
30代3737人2329人62.3%
40代6116人3474人56.8%
50代5469人2848人52.0%
(参考:ナースセンター登録データに基づく看護職の求職・求人に関する分析報告書

データでは、20-30代に比べると転職成功率はやや低いという結果になりました。
しかし、40代前半と40代後半でのデータも見てみると興味深い事実が見えてきました。

年齢転職希望者転職成功者転職成功率
40代前半2908人1750人60.2%
40代後半3208人1724人53.7%
(参考:ナースセンター登録データに基づく看護職の求職・求人に関する分析報告書

意外にも、40代の前半と後半で大きな差が出ています。
40代前半では20代−30代とほぼ変わらないですが、後半になると転職難易度はグッと上がることが分かりました

なぜこのような差が出てくるのかは、「転職先やキャリアによっては難しくなる場合がある」で触れていこうと思います。

ただし、転職先やキャリアによっては難しくなる場合がある

40代看護師を採用していない医療機関もある

転職をしやすい看護師ですが、40代の看護師を採用していない場合もあります。
それは大きく分けて、「体力的な不安」「若々しさの必要性」になります。

 前者は、夜勤や残業が多く体力が必要とされる職場です。
これが、データで見た40代後半の看護師の転職成功率の低下に関わっていると考えられます。
採用担当者は、40代の看護師が体力的に仕事について来れるのか、体を壊してしまわないかを心配しています。
後述しますが、そういう場合は自分が体力的に働けることを面接等で示しておく必要があります。

後者は、美容外科などの見た目の若々しさが求められる職場になります。
転職は不可能ではないですが、20代−30代の求職者に比べると難しくなるでしょう。

関連記事:「【年齢の壁って本当?】美容外科看護師の業務内容から気になるあれこれを徹底的に解説

看護師としての経験が浅い、ブランクが長い、未経験の診療科を望む場合

以上、3つの場合は転職が不利なることがあります。

これは、言わずもがな40代の看護師には経験とスキルを求められるからです。
子育てなどのライフイベントで長い間看護師の職を離れていた方などは、再就職希望者向けの研修などがあるので活用してみるといいかもしれません。

未経験の診療科への転職は不可能ではないです。
しかし、急性期病院のように処置にスピード感や柔軟な対応が求められる職場では、若い看護師のほうが採用されやすいのが事実です。

40代看護師の転職理由とは?

子育てが一段落つき、またバリバリ働きたい

出産や子育ての影響で、労働時間を減らしてパートタイムで働いていた人や夜勤・残業がない職場で働いていた人が転職するケースが多いです。

子どもが幼稚園や小学校に入学し、仕事に避ける時間が増えたことや子どもの養育費のためにお金が必要になることが理由として挙げられます。

体力的に夜勤や残業が厳しくなった

40代を迎え、今までのように看護師として夜勤や残業をすることが厳しくなり転職する人も多いです。

また体力的にではありませんが、子どもと一緒にいる時間を増やしたいため夜勤や残業がない仕事に転職したいといった方もいます。

そういった方は、夜勤等のない個人クリニックや病院以外の仕事先を選ばれることが多い傾向にあります。
アルバイトとして献血センターなども人気が高いようです。

キャリアアップしたい

今いる職場で自分の理想のキャリアが築けないと感じ、40代で転職を決める方も少数ではありますがいらっしゃいます。
転職を希望される方には、管理職に就きたいといった方や収入を上げたいと言った方が多いです。

40代看護師が理想の転職を実現するための3つのポイント

転職の目的をはっきりさせる

40代看護師が転職する上で、目的を明確にすることは必要です。

「キャリアアップをしたい」「自分の時間を増やしたい」「収入を増やしたい」
よく転職理由としてあげられる3つですが、どれを目的にするかで転職先は大きく変わってくるでしょう。

目的をはっきりさせないと、複数の転職先で迷った際に待遇などの顕在的な要素に惑わされ、本来の目的を達成できないことになりかねません。

転職で実現したいことの優先順位をつける

転職の目的が明確になったら、もう少し深堀りしてみましょう。
具体的に言うと、転職する上での条件を洗い出していきます。

仮に、目的が「収入を増やしたい」であるとしましょう。
では、実際に年収は何万円以上がいいのか、それを実現する上でどのくらいの夜勤・残業の量なら働けるのかを考えていきます。

もちろん週3日の勤務で年収1000万円なんて仕事は存在しないでしょうから、その際はどちらを優先するかで現実的なラインにまで落とし込むようにします。
考えた結果、条件の取捨選択を迫られたり、転職の目的を変えることもあるかもしれません。

この作業が転職する上で一番大事と言っても過言ではないので、諦めず取り組んでみて下さい。

転職サイトで条件にあった仕事を探す

転職の目的、優先順位が明確になったら、転職先を探していきます。
この時に、ぜひ活用していただきたいのが看護師転職サイトになります。

転職サイトでは、コンサルタントが転職目的や条件にあった求人を探してくれるため、転職活動がスムーズに進みやすいです。
採用コンサルタントが提案してくれる仕事には、管理職など40代看護師向けの高給な求人が多く、中には一般では公開されていないものもあります。

どんなに自分の条件にあった求人があっても、知らなければ意味がありません。
理想の転職を実現するためにも、ぜひ転職サイトに登録してみて下さい。

採用側の心配を吹き飛ばすようなアピールをする

転職の目的、優先順位と照らし合わせて、希望の転職先が見つかったとします。
ここからは、いかに採用担当者に採用したいと思ってもらえるかです。

採用担当者は、40代看護師に対して、「体力的に問題はないのか」「新しい環境で他の看護師たちとうまくやっていけるのか」など多くの不安を感じています。
その不安をいかに払拭できるかが、転職成功の鍵になります。

自分が働くとどういったメリットがあるのかを過去の経験などからアピールできると良いでしょう。

面接対策や履歴書を書く際にも、前述した転職コンサルタントが役に立ちます。
履歴書の添削から面接練習までまるっとお願いすることができ、より効率的に転職活動を進めることができます。
次の章で、おすすめの看護師転職サイトを4つ紹介しています。

40代看護師の転職におすすめの看護師転職サイト3選

転職サイト特徴

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⚪利用者満足度96.3%
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まとめ

今回は40代看護師の転職は難しいかについて記事を書かせていただきました。
お伝えしたいことは、40代看護師の転職は難しくない上に強みもたくさんあるということです。

今回紹介させていただいた内容が、みなさんの転職活動のお力になれていれば幸いです。
長い記事になりましたが、最後まで読んでいただいた方ありがとうございました。

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